“異動は転職”と捉える
さまざまなキャリアを重ねられる仕事

総務部 財務課 係長
S.Kさん/2006年採用
※所属などは取材当時のものです。

いろいろな業務に携われる方が
自分には合っていた

新潟県内の大学を卒業して平成18(2006)年に三条市に入庁しました。 もともと自分が生まれ育った三条市というまちに興味があり、例えば商店街や道路、公共交通など自分を取り巻く環境がどのように成り立っているのかなど、知りたいことが山ほどあって、市役所で仕事をすればそれらが見えてくるのではないかと思ったのが志望動機です。 また、私は性格的にいろいろな物事に興味を持つタイプなので、一つの事に数十年も取り組む仕事ではなく、いろいろな業務に携われる方が性に合っていると思い、さまざまな分野に関わることができそうな市役所の仕事に興味を持っていました。 私の中では、人事異動は転職のような前向きな感覚。実際に商工課、財務課などでいろいろな経験をさせてもらっています。

経営者と腹を割って話し合える関係に
「燕三条 工場の祭典」の立ち上げ

商工課では鍛冶職人など伝統技術を持った方々への支援を行いました。
三条市は他の街と違って中小企業が多い分、経営者である社長と直接話す機会が多くありました。社長たちの貴重な時間を自分に割いてくれていると思うと、対等に話せるくらいの知識や考えを持っていなければいけない。と思い、ものづくりや経営のことについてとにかく勉強しましたね。そして会社を訪問する前には、その会社のことをホームページ等でチェックするなど調べられることは全て調べて、どういう情報を聞き出すべきかを綿密に想定をして臨みました。
その上で、社長や職人さんたちと向き合い、彼らが求めることに応えることができた時には、仲間意識みたいなものが芽生え、本音をぶつけ合える関係になれました。
そうやって様々な経営者の考えや思いを聞き、生まれた事業が「燕三条 工場の祭典」というものづくりの現場を一般の方々に開放するイベントです。
三条には凄腕の職人がたくさんいるにもかかわらず、経営がうまくいかずに疲弊している企業が多く存在します。このイベントを通じて職人に光を当てることで商談など様々なつながりが生まれ、中には職人希望者が現れた工場もあります。
そして、日本だけでなく海外でも多くの賞を受賞するなど、世界的にも注目が集まる事業にまで成長しました。自分の仕事が工場やまちを変えていく。そんな事業に携われたのは本当に幸せなことだと感じています。
令和元(2019)年からは財務課に配属となり現在に至ります。
財務課では毎年各課から上がってくる次年度の事業予算を検討して予算配分を行う財政係を担当しています。また、係長として次年度以降を見据えた将来の財政の見通しを立てていく業務も任されています。
役所も経営体ですから、持続可能でなければいけません。長期的な見通しを立てた上で、毎年どの程度の投資が可能かを判断しなければなりませんから、財政の見通しを立てることは相当気を遣います。全ての事業の予算見通しや人口変動、物価高騰などあらゆる事情を想定する必要がありますが、探求心が強い私にとってはぴったりの役割だと感じています。

仕事を通じてまちの輪郭が
はっきりと見えるようになってきた

自分が暮らしている地域に興味や愛着がある人には、市役所の仕事はおすすめです。 私は三条市役所の職員としてもうすぐ20年になりますが、入庁前にはまだぼんやりとしていた三条市の形が、これまでの経験によってはっきりと見えるようになってきました。 商工課時代ではものづくりの現場を知ることにより「物」の見え方が変わり、財政課では「まち」の見え方が変わってきました。自分が生まれ育った三条市について知ることができるようになったのは私にとって収穫ですし、これからもより広く・深く知ることができると思っています。 今後はこれまでとは全く異なる部署でもっと経験値を高めたいですね。

若い頃から活躍できる
ボトムアップ型の職場

三条市役所は、担当レベルから企画を上げていくボトムアップ型が多い職場です。 私が商工課時代に関わった「工場の祭典」が象徴するように、三条市は若手の頃から企画立案をして、それを遂行できる環境があります。 自分で物事を考えたり、それを実行してみたい人にとっては面白い職場だと思いますし、自分の成長を感じることができるでしょう。 また、管理職は現場の声を重視して、若手の意見もしっかり聞いてくれるので、きっと仕事がしやすいと思います。私もそんな上司になりたいですね。

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