新しい課の立ち上げという経験に
ワクワクする自分がいる

福祉保健部 地域包括ケア推進課 課長
K.Tさん/1990年採用
※所属などは取材当時のものです。

市町村合併で三条市の職員に
大きな災害への対応も経験

私は三条市下田地区の出身で、平成2(1990)年に新卒で合併前の旧下田村役場の職員になりました。下田村では総務、農林、高齢者福祉などの部署を経験して、平成17(2005)年の合併で三条市職員となり、総務部(行政課~政策推進課)、福祉保健部(健康づくり課)、教育委員会(子育て支援課)、市民部(地域経営課)を経て、現在は地域包括ケア推進課で課長をしています。
三条市の職員になってから特に印象に残っているのは、平成23(2011)年にあった東日本大震災ですね。三条市では福島県から数百人規模の避難者の方々を受け入れていたのですが、当時私がいた政策推進課は避難者の皆さんのアテンド業務を担当していて、お花見やいろいろなイベントを企画しました。プロレス興行の観戦というものもありましたね。
その年は7月に「三条7.29水害」(豪雨災害)もあり、避難所の本部対応に携わりました。できれば災害はもう起こらないでほしいですが、こういう時に、市役所は市民の暮らしを守る役割なのだということを改めて実感します。

協働すればできることもある
それが今でも自分の支えに

市役所という職場は、内外に支え合える仲間がたくさんいるのが魅力だと思います。
これは合併前の下田村時代の話になりますが、高齢者福祉を担当していた時に、身寄りのない高齢者の対応やその後の支援を担当したことがありました。当時は介護保険制度が始まる前で、ケアマネジャーさんもまだいない時代。どう対応したらよいか頭を抱えていた時に、ソーシャルワーカーさんや社会福祉協議会の方々と協働することで何とか対応できました。
この経験で、自分たちの仕事は“市民一人ひとりの人生に関わっている”のだということを実感しましたし、同時に「一人では無理でも、誰かと協力してやればできることがある」ということを学びました。
今でもそれらが仕事をする上での大事な心構えの一つになっています。

新しい課の課長に抜擢
感じる責任とやりがい

現在課長を務めている地域包括ケア推進課は、今年度からできた新しい課で、高齢者や障がい者をはじめ、何かしらの支援が必要になっても誰もが住み慣れた三条市で暮らし続けていくために、医療や介護、福祉サービスが必要な人が安定して利用できる体制を維持するとともに、現場で働く看護師や介護職員などの分野を超えた連携の仕組みづくりを担っています。
新しい課の立ち上げに関わることができるのは、公務員人生の中でも貴重な経験だと思うので、その分責任感や緊張感がありますが、心のどこかではワクワクしている自分もいます。
課長としての仕事は、まず今の課の目的である地域包括ケアシステムがしっかりと機能するような仕組みを作っていくことが大命題ですが、そのためには課員一人一人が自分たちの力を十二分に発揮できるようにマネジメントすることが重要だと考えています。

多様性の時代
変化に対応できる市役所に

市役所の仕事はルーチンワーク的なイメージを持たれがちですが、もちろんそういう業務もあるものの、決してそれだけではなくて、「もっとこうした方が三条市のためになるのでは」といったことを考え、実行していく仕事がたくさんあります。
今は多様性が求められる時代に変化していますが、市役所の役割もそういった社会に対応していく必要があると思います。そのためには職員一人一人がいろいろな意見を出し合って、今考えられる最適解を導き出していかなければなりません。
法律や条例など一定のルールがある中で、今あるものを変化させたり、新しい何かを生み出していく。そんな仕事をしてみたい方、ぜひ一緒によりよい三条市をつくっていきましょう!

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